「ふぅ〜ん、真田丸」小ネタ3つめは赤備えについて。
ドーンという効果音とともに登場していて華やかなコマをチョイスしましたが、
実はこの幸村、やむを得ぬ理由で赤備えにしています。
元大名、元重臣クラスの、いわゆる「大坂城五人衆」は、
集まった浪人たちを指揮して徳川家康率いる大軍に挑まなければなりませんでした。
今でいうところのヤンキーを束ねなければならなかったわけです。
彼らは腕力を持っていますから、自分より弱い男には従わない。
そうなると必要なのは、彼らがついていきたくなるような圧倒的なカリスマというわけです。
「ふぅ〜ん、真田丸」の幸村は逸話に則り小柄な男性にしました。
しかも大坂城に入った当時の幸村はほぼ無名。
いくら元大名でもついてくる者はいないでしょう。
というわけでこの幸村、一計を案じます。
名付けて「圧倒的なカリスマでヤンキー達を束ねよう」作戦。
赤備えはそのパフォーマンスの一環なのです。
大坂の陣における幸村の赤備えは敵を震え上がらせたと言われますが、
入城してすぐの幸村にとって、敵は徳川軍ではなく、
意見を聞かない上層部と、統率の取れない兵たち。
彼らの心を掴めるか否か。
本書における「赤備え」は、まず味方を信頼させるための手段として捉えたのです。
幸村は「およそ家臣ほど油断のならない者はない」という名言を残しています。
この言葉からも、大坂城の苦労がひしひしと伝わってくるではありませんか。
本書の幸村は飄々とした風貌をしておりますが、何気に苦労もしているのです。
さて、幸村はどんなパフォーマンスをしたのか?「ふぅ〜ん、真田丸」でチェック!↓